夢をかなえるプロジェクト > お手伝い報告 大阪府 ユウちゃん様の「夢」
9月からお手伝いを開始している「夢をかなえるプロジェクト」。
最後にご紹介するのは、大阪府にお住まいのお客様からご応募いただいた「夢」です。

ユウちゃん様からご応募いただいた夢。その文面からは、詩を書いていた頃のたくさんの思い出が垣間見えながらも、「私はオバさんと言われる年齢になってしまったけれど……」と少し恥ずかしげな様子を感じました。
それでも、何年もずっと描いてきた夢をご応募いただいたこと、そして実際にユウちゃん様が書いた詩を見せていただき、そのまっすぐな気持ちに感動しました。ぜひこの夢をお手伝いして、素敵な詩集を作りたい!
ニフティサーブ時代から長年ニフティをご利用いただいていることにも感謝しつつ、ユウちゃん様の夢をお手伝いさせていただきます!

まずはメール、お電話にてご連絡。「はじめまして、ニフティの東原と申します!」どんな詩集にしていくかご相談です。

お電話の数日後、詩集に掲載したい詩を紙で印刷したものに加え、データでもお送りいただきました。ありがとうございます!

最高の出来上がりにしたい!ということで、製本は「ココログ出版」でお世話になっている製本会社さんにご協力いただくことに。

製本後の出来上がりイメージがこちら。本格的な詩集に仕上がりそうです!
ちなみに、この段階でスタッフ一同、お送りいただいた詩をすべて読ませていただいたのですが、これが本当に胸がキュンとする素敵な内容だったのです。
詩に引き込まれるスタッフ。
「いやー、この詩、僕ホント好きです」
「わかります。なんていうかこう、胸が熱いです」
ユウちゃん様にお願いし、特別にひとつだけこのページでご紹介させていただきます。
素敵な詩です……。すべての詩をここでご紹介できないのが残念です!
「詩集には挿絵とか写真とか、その詩のイメージを広げる画像がほしいですよね」と話し合った結果、社内デザイナー3名による、挿絵コンペが行われました!
いただいた詩をデザイナー全員ですべて読み、その中からもっとも共感することができた「君が眠るまで」という詩の挿絵を作ってみました。三者三様の絵が出来上がりますね。
この挿絵をすべてユウちゃん様にお見せしてユウちゃん様に選んでいただきました。その結果、採用されたデザイナーは、ニフティカレンダーでもおなじみの、鈴木さんです!
さあ、準備は整いました。早速製作にとりかかりましょう!
まず、ロゴを入れた表紙と挿絵を鈴木さんに作ってもらいました。

ブックカバーの表紙。「宵」という字のうかんむりを、窓枠上部の曲線と合わせたデザインにしてみました。いかがでしょう?

挿絵。ユウちゃん様とも相談し、読み手の方が様々なイメージができるよう、幻想的に仕上げてみました。
次に、ユウちゃん様からいただいた詩を製本業者へ提出し、送られてきたサンプルデータを印刷して徹底的にチェックし、修正が必要なところに赤入れを行います。製本会社さんも「良いものを作りたい!」ということで、すべての要望に応じてくれました。
ページ数にして80以上の詩を、すべてチェック!少し時間のかかる作業だったのですが、ユウちゃん様が想いをこめて作った「詩」。誤字脱字だけでなく行間や改ページ位置にもこだわります!
そして、挿絵、製本に加えて、ユウちゃん様たっての希望で、ブックカバーも製作させていただくことになりました。ブックカバーは完全に手作り!ニフティのデザインスタッフ鈴木、腕の見せ所です。

たくさんの画用紙を買ってきました。
製本されるサイズに合わせて画用紙を裁断します。

裁断完了!
お客様にお渡しする10部分の土台が出来上がりました!

別の画用紙に、手書きイラストを描きます。
ユウちゃん様の提案で、窓から見える水辺のお月様をテーマに書いていきます。

イラストを元に10部分複製!
これを使って切り絵のように仕上げます!

ブックカバーを2重にして、窓を切り抜きます。
内側のブックカバーに月を貼り付けていきます。一冊一冊、手で貼り付けて制作しました。

とりあえずひとつ完成!
実は窓のデザインはいくつか候補があり、
何パターンか試したのでした。
このあとひとつひとつ丁寧に仕上げました!ユウちゃん様に喜んでいただけるでしょうか?
制作の目処が立ってひとあんしん。だったはずですが……。

- 早川:
- ユウちゃん様からいただいた詩、無事に詩集にできそうですね。製本会社さんで製本して、カバーをかけてラッピングすれば完成!いやー、よかったよかった。
- 東原:
- うーん……。
- 早川:
- ん?ブックカバーも良い出来になりそうですし、きっと喜んでいただけると思いますよ!
- 東原:
- いや、もうひとつ、サプライズを入れましょう。お渡しする時期はクリスマス。クリスマスといえばプレゼント、プレゼントといえばサプライズですよ。

そうだ、早川さんサンタになりましょうか。

は?


早川サンタ、誕生の瞬間です。素敵なクリスマスを演出できるでしょうか……。
製本会社さんに今回の趣旨をお話したところ、「では、せっかくですので工場の見学もかねて、実際の製本作業をご一緒しませんか?」とのお誘いが。もちろん喜んで!早川サンタと一緒に、工場のある大阪へ向かいます。
新幹線での早川サンタ
- 早川:
- え、東原さん、私、新幹線車内でサンタの格好する必要あるんでしょうか……。
- 東原:
- 当たり前じゃないですか。夢のないことを言わないでください!
そんなこんなで無事大阪へ到着!
製本をお願いする「あさひ高速印刷」の竹内さん
「はじめまして!ニフティの早川です」
「はい、ええと、なぜサンタの格好を……?」
それでは、見学およびお手伝いの様子をフォトギャラリーで紹介します!
本って、一冊一冊こんなに丁寧に作られているんですね……。一冊の本を作る工程全てが自動化されているわけではなく、製本の作業を携わった方の気遣いが随所にあらわれていることを感じました。
今回ユウちゃん様が10部の製本をご希望されたので、残りの9冊を改めてお願いし、一旦製本業者さんをあとにします。そして数日後、残りの9部が無事ニフティに届きました。

製本された詩集が届きました!
丁寧にパッキングしていただいています。

デザイナー鈴木のお手製ブックカバーをかけていきます。

完成!素敵な詩集に仕上がったでしょうか?

早川サンタ自らラッピング。
プレゼントって、こうして相手に喜んでもらえるように準備しているときが一番楽しいですよね!
そしてユウちゃん様との待ち合わせ場所大阪へ。初めてユウちゃん様とお会いした瞬間でした。
「はじめまして!ニフティの早川です!」とご挨拶。 普段は着付けのお仕事もされているというユウちゃん様。素敵な着物でお出迎えしていただきました。これには我々スタッフもびっくり!
- ユウちゃん様:
- 今日はお越しいただいてありがとうございます!早速なんですが、場所を移動したいと思っていまして……。
- 早川:
- あ、ハイ。移動は問題ありませんが……この場所じゃないんですか?
- ユウちゃん様:
- はい、ぜひこちらへいらっしゃってください!
そして案内された場所とは……。
まさかのチャペル。
- ユウちゃん様:
- せっかくなんで、クリスマスっぽくしたくてこちらの場所をおさえたんです。
- 早川:
- なるほど!確かにクリスマスっぽいですね!
サンタの格好でびっくりさせようと思ったら、ユウちゃん様のお着物、そしてチャペルと、逆サプライズのおもてなしを受けてしまいました(笑)
さて、早速チャペルにて、出来上がった詩集をお渡ししました。

この日同席してくださったユウちゃん様の息子様と一緒に、ラッピングを開封。

初めて手に取ったご自分の詩集。
「わあああ……キレイに仕上げていただいて!」

早速中身に目を通すユウちゃん様。
「すばらしい出来!とても嬉しいです!」

デザイナー鈴木から、挿絵やブックカバーの解説をさせていただきました。ご満足いただけたようでなにより!
お渡しの記念に、早川サンタと記念撮影!早川サンタもひと安心の瞬間でした。
表紙の窓から月と水面が見える仕組みになっています。当社デザイナー鈴木のこだわりのブックカバーです!
無事に、夢のお手伝いをすることができました!ユウちゃん様にも喜んでいただけて、なによりです!
詩集のお渡しが終わったあと、場所を移して少しお話させていただくお時間をいただきました。
「ぜひ、お見せしたい写真があるんです!」と仰るユウちゃん様。
ユウちゃん様に見せていただいた写真とは……。
ユウちゃん様がパソコン通信時代に利用していた機器の写真でした。

十代の頃、詩を書くことが好きでいくつか書いていましたが、大学に進学してからは学生生活やアルバイトなどで忙しくなり、いつしか書かなくなっていました。
卒業後、就職した職場で出会いとても仲良くなった友人が、海外で辛い出来事に遭いました。落ち込んだ彼女を励ましたい気持ちから「泣いてもいいよ」という詩を作りました。
その詩をきっかけに、日々の仕事の合間に始めたパソコン通信を通じて自作の詩を公開していったんです。コメントをくださる方もおられて嬉しかったですね。 仕事や生活に追われる「現実」に対して、パソコン通信での時間は「別世界」という感じで、本当に新鮮な体験でしたし、詩を表現したいと思っていた私にとっては本当に大切な時間でした。
いまお見せしている写真は、その頃に使っていた、通信ができるワープロです。もうずいぶん古いですが……。今回、詩集を作るにあたって、このワープロから当時の詩を引っ張りだしてきたんですよ!(笑)
今回お邪魔した若手社員は、リアルタイムではパソコン通信を経験していない世代。当時の貴重なお話を伺いながら、ニフティに愛着を持っていただけていることを感じました。本当に嬉しかったです!
ユウちゃん様、そして当日駆けつけてくださったご家族のみなさま、本当にありがとうございました!これからもぜひ、詩を書き続けてください!
詩の内容や、それにまつわるエピソードから、ユウちゃん様の気遣いや思いやりを実際にお会いしてより強く感じました。
また、詩集を作ることでユウちゃん様だけではなく、それを自分のことのように喜ばれているご家族の方がいらっしゃったので、今回の夢の実現をお手伝いできて本当に良かったなと、優しい気持ちになれました。ありがとうございました。
詩のひとつひとつを大切にされているユウちゃん様。同じ女性として、そして制作に携わる者として、日常を過ごしながらも詩の制作活動を続けられているユウちゃん様の姿はとても素敵なものでした。制作者としてはまだ駆け出したばかりの私ですが、今回のお手伝いの中で、多くのことを学ばせていただきました。本当にありがとうございました。



