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2010年
週刊ビジネスガイド6月3日号
このコーナーでは、毎週、注目すべき動向をタイムリーに提供していきます。
ただいま、5月28日〜6月3日のトピックスをフィーチャー!
今週の注目トピックス
1.ソニーなど4社、電子書籍配信で新会社設立
2.三菱ケミカルと旭化成、エチレン事業を統合
3.伊藤忠商事、GEと自然エネルギー分野で提携

 ソニー、凸版印刷、KDDI、朝日新聞社の4社は27日、電子書籍配信事業に関する事業企画会社を共同出資で設立すると発表した。新会社は、書籍やコミック、新聞、雑誌などを電子化し、共同配信プラットフォームを構築・運営する予定で、他の企業にも参加を呼びかける。iPadの登場で電子書籍市場が盛り上がっているなか、4社は日本市場にあった電子書籍ビジネスを目指す。

 新会社の資本金・資本準備金は計3,000万円で、4社が均等出資、今年7月に設立後、大手出版社や端末メーカー、通信事業者などに参加を呼びかけ、年内のサービス開始を目指す。出版・新聞コンテンツの収集、電子化、管理、販売、配信、プロモーションを手がけ、またそれに必要なシステムの企画、開発、構築、提供を行う予定で、すでに小学館や集英社、文藝春秋などの出版社が賛同している。
 27日には、ソニーが欧米で展開してきた電子書籍専用端末「リーダー」の新しいモデルを日本国内で年内に発売すると発表、KDDI も専用端末を年度内に開発する意思を明らかにしている。電子書籍専用端末の普及が進む米国でアマゾンと人気を分け合っているソニーと、携帯電話で日本の電子書籍市場を開拓してきたKDDI の新端末がどのように評価されるかも注目したい。
(2010年5月27日 ソニー・凸版印刷・KDDI・朝日新聞社 発表)

 三菱ケミカルホールディングス(以下、三菱ケミカル)と旭化成は31日、石油化学製品の基礎原料であるエチレンについて、来年4月から生産設備を一体運営することで基本合意したと発表した。現行の事業体制のままでは事業存続が困難であると認識し、統合を決定、事業統合・一体運営開始に向けた詳細については今後検討を進めていく。

 両社は、事業子会社である三菱化学、旭化成ケミカルズとともに、岡山・倉敷市の水島地区エチレンセンターの統合について、基礎石油化学原料事業の集約・統合のための共同出資会社を設立し、2011年4月1日からエチレンセンターの一体運営を開始する。新会社の事業内容は、水島地区における、1)ナフサ、液化石油ガス、灯油、軽油などの基礎石化原料製造のための原材料と用役の調達、2)基礎石化原料の製造、3)三菱化学と旭化成ケミカルズに対する基礎石化原料・用役の販売、4)基礎石化原料の不足分の外部調達 、5)基礎石化事業の合理化、効率化計画の具体策立案と実行となる。
 石油化学事業は、国内需要の縮小、中東での大規模生産設備の増強、中国での供給能力拡大などにより今後、さらなる厳しい環境が予想される。中東や中国では、サウジアラビア国営石油会社と住友化学の巨大設備などによる増産が相次ぎ、三井化学と出光興産も4月から市原市の千葉コンビナートでエチレン設備の一体運営に乗り出している。国内設備の輸出競争力低下が懸念される中、さらなる再編が進みそうだ。
(2010年5月31日 三菱ケミカルホールディングス・旭化成 発表)

 伊藤忠商事(以下、伊藤忠)は3日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)と、風力や太陽光発電所など再生可能エネルギー分野の投資について提携すると発表した。伊藤忠とGEは、米国で火力発電所を共同保有しているが、今後は風力、太陽エネルギー、バイオマス、水力、地熱等を利用した発電案件などに共同で投資、世界的に事業を展開する。

 提携の第一弾として、GEが米オクラホマ州で建設を進めている発電能力15万キロワットの風力発電事業を含む2件の米国風力発電事業に伊藤忠が参画する。
 伊藤忠は中期経営計画における注力新規ビジネス開発分野として、医療・健康関連、機能インフラ・社会インフラ関連、バイオ・ナノ等の先端技術、そして環境・新エネルギーの4分野を掲げており、今回の業務提携を機に、GEの高性能な設備を生かして世界的に注目を集めている自然エネルギー分野への投資機会を積極的に追求する。
 一方のGEは風力発電向け設備では米国でトップシェア、バイオマス発電向け設備でも世界トップで、自然エネルギー分野を手広く展開している。伊藤忠の海外ネットワークや資金を活用して、米国外での事業の拡大を狙いたい意向だ。
(2010年6月3日 伊藤忠商事発表)

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