戦略ケース
始まった東京のスポット競争
−無線LANの急成長
2001年の日本はADSLの普及が加速しブロードバンド元年に沸いた。続く今年は無線LAN元年と呼ばれている。昨年までの実証実験段階を経て、無線によるブロードバンドでのインターネット接続を外出先でも実現する商用サービスも2月から開始された。今後もインターネット接続ポイント"ホットスポット"は確実に拡大することが予想される。商品やサービスとのフルタイム・マルチアクセスが可能となり、生活スタイルやマーケティングを大きく変容させていくトリガーとなる。さらに無線LANの機能は本質的には携帯電話会社の基地局と同様であり、また個人が免許を要せずに無線通信のオペレーターを担え、かつ投資コストが極めて安価であるという点でも革命的である。無線LANは、NTT東西やNTT DoCoMoに思いも寄らぬ大きな衝撃を与えた。巨大な既設電話網と電波行政における既得権を背景にキャリア・NTTが日本のブロードバンド化を推進するというシナリオは無線LANの登場によって崩壊する。固定電話の契約数の減少、i-modeの成功を謳歌した携帯電話も踊り場を迎え、第3世代携帯電話の普及はままならない状況だ。無線LANは、さらにインターネット本来の自律分散的なネットワークへの回帰をももたらそうとしている。

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https://contents.nifty.com/member/service/JMR2/case/honbun/2002/bb_4.html

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