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@nifty『シュガーな俺』


シュガー通信:第3号(1/8)


 そろそろ正月気分も抜け、日常生活も食生活も平常モードに戻していかなければならない頃合いですね。

 さて、僕は1型糖尿患者なので、毎食前のインスリン注射(即効型なので、30分前)は欠かせません。しかも、サラリーマンでもあるので、家の外で打つ機会も多くなります。さいわい外回りのない内勤なので、昼食前に関しては、昼休みの30分前にそっと席を立ってトイレに行けば済みますが、営業職で日中はあちこち行ったり来たりしているような人は、インスリンを打つ場所やタイミングに関して、ずいぶん苦労されているのではないでしょうか。

 僕も、夕食まで外食になるときは、けっこう難儀します。私的な交友、あるいは作家としての打ち合わせなどのために、会社での仕事が終わってからあちこちの街に移動するわけですが、その間のいずれかのタイミングで、インスリンを打っておかなければなりません。

 注射を打つには最低、人目につかない個室が必要です。別にやましいことは何もなくても、目の前でだれかが突然注射を打ちはじめたら、ほとんどの人がぎょっとするでしょうから。また、「注射」と見れば無条件に、あらぬ疑いをかける人もいるでしょう。

 手っ取り早いのは公衆便所ですが、悩ましいのは、個室が埋まっていることが多いという点です。

 僕は前々からずっと疑問に思っているのですが、男子トイレの個室というのは、なぜどこもかしこもたいていは埋まっているのでしょうか。そしてなぜ、待っていてもなかなか空かないのでしょうか。誰がどこで用を足そうがその人の勝手なのですが、先を急いでいるときなど、「僕はただ注射を打ちたいだけなのに。ほんの数十秒、この個室を明け渡してくれるだけでいいのに」と思いながら、ついイライラして、「早くしろ!」とドアを蹴飛ばしたくなってしまいます。

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