平山瑞穂
シュガーな俺



シュガー通信:第2号

 あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、第1回がクリスマスだったのにひきつづき、今回は元旦です。「シュガー通信」スタートのタイミングとして、これはどうなのか、と思います。というのも、どっちもついつい普段よりたくさん食べてしまいがちな日なので。

 そこであえて、正月に食べる料理を食事療法の観点から検証する、という無粋なことをしてみようと思います。

 正月と言えば、何はともあれ、お雑煮ですね。わが家ではたいてい、薄切りしたにんじんや大根(表6=野菜)やとり肉(表3=たんぱく質)をだし汁で煮たベースに、青菜(表6)のおひたしを彩りとして添え、焼いた餅(表1=炭水化物)を浸して食べます。どういう具を入れるかは地域によってずいぶん違いがあるようですが、やはりあれは基本的に、餅を食べるためのものと言っていいでしょう。

 では、おせち料理はどうでしょうか。カズノコは表3、比較的低カロリーですが塩分が高いので要注意。イクラも表3、これはかなり高カロリーです。田作り(ごまめ)も表3、カマボコも表3、黒豆は大豆の一種なので、これも表3。家庭によっては茹でたエビを食べる場合もあるようですが、これも当然、表3。表3ばっかりですね。

 お煮しめはどうかと言うと、にんじん・ゴボウ・椎茸など野菜が豊富なようですが、レンコンは表1(炭水化物)だし、イモ類も表1。ちくわを煮る場合もあるようですが、これも表1。

 こうして見ると、正月の料理は大幅に表1と表3に偏っていることがわかります。どちらも、単位量あたりのカロリーが比較的高く、摂り過ぎ要注意な食材グループ。しかしこれはきっと、理由のないことではないのです。

 現代ならいざ知らず、昔、日本が全体にもっと貧しかった頃は、おおっぴらにごちそうが食べられるような機会は、そうそうなかったでしょう。普段は質素な食生活に甘んじているけれど、新年を祝う正月くらいは、腹いっぱいうまいものを食べたい。人々のそんな思いが結晶したものこそ、正月の料理にほかならなかった。その結果それは、必然的に、きわめて高カロリーなラインナップになってしまったのではないか、と僕は思っています。

 みんなが貧しかった昔とは意味合いが違ってきているにしても、正月が「特別な機会」であることに変わりはありません。悪魔のささやきを言うようですが、正月くらいは、多少多めに食べてしまってもかまわないのではないか、と個人的には思うのですが、いかがでしょうか。

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