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Hi! エリックです!最近、テロ、炭そ菌、そして戦争のこと、いろいろあって、頭の中がごちゃごちゃしている。
2001年9月11日におこったテロ事件は最悪・最低の人間行為に違いない。だけど、それに対してどうすることが正しい反応なのか、かなり混乱している。アメリカは何もしないわけにはいかない。
反戦メッセージ溢れる60/70年代の音楽で育ってきた僕だって、生まれて初めて、「絶対に敵を倒すんだ!」という気持ちになった。だけどその一方で、全面的な戦争をおこせば、数多くの罪のない人々が命を失う。完全な平和主義者にはなりきれないでいるけれど、「アメリカ万歳!アフガンに突撃!」という単純な感情も嫌だ。
とにかく、僕の頭と心はごちゃごちゃしている。そんな時は曲をかくと心の中がもっとはっきり見えてくる、と以前に書いたよね。そのうち、僕のなかからも曲が生まれてくるだろう。だけど、それまでは、平和と戦争に関係したポップミュージックをあらためて聴いてみることにしよう。今の僕の気持ちにあっている曲があるかもしれないからね。

John Lennon
「Imagine」
東芝EMIより発売中 |
1番有名な平和の曲といえば、John Lennon
の "Imagine"かな。この曲を初めてちゃんと聴いたのは、中学1年生位の時。
寒い霧雨の夜に、窓に向かって置かれた勉強机で、ボーと聴いていたら、Johnの声が暖かい光のように感じられた。最初から、最後の
"And the world will live as one."を受けるところまで、催眠術をかけられたように、Johnの想像しているユートピアが目の前に現れてきた。
だけど、今の僕には、この曲はピンとこない。ただ想像するだけじゃ、何も変わらないのでは?と思う。歌詞の中に出てくる "No
countries" や "No religions" も、本当に理想的な事かな。人間は色々なのがいるから、いろいろな意味でおもしろいんじゃない? と思いながら、次に聴いたのが、もう一人の元Beatlesメンバー、George
Harrisonの "Give Me Love (Give Me Peace On Earth)"。
これはお祈りみたいな曲。最初の "Give
me love/ Give me love/ Give me peace on earth" は、今にとてもふさわしい歌詞。だけど、CDを買って、残りの歌詞をきいてみたら、今の気持ちとは「ちがうな」と思った。まず、第一に、歌詞の意味がよく分からない。

George Harrison
「Living in the Material World」
東芝EMIより発売中 |
"Give me light/Give
me life/ Keep me free from birth." "Keep me free from
?" はふつう、「何々から自由になるように」のような感じだと思ったけど、birthは誕生でしょう?どういうこと?きっとGeorgeのインド系宗教との関係があるのでしょう。まー、GeorgeとGeorgeの神様のプライベートな話はおいておきましょう。
GeorgeとJohnの曲は二つとも優しい、美しいポップス。だけど、今は、大声で「なにやってんだよ!!」って、叫びたい心境だから、Elvis
Costelloが歌う、Nick Lowe作の "What's So Funny 'Bout Peace Love
And Understanding."が「いいかな?」と思った。この曲は、70年代の後半のBritish New
Wave独特の元気で、はげしいノリで始まり、Elvis が世の中の残酷さを語る。
Elvis Costello
「Very Best Of」
All Rights Reserved
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As I walk through this
wicked world,
Searching for light in the darkness of insanity.
I ask myself, "Is all hope lost?
Is there only pain and hatred and misery?"
そんな残酷な世の中だけど、Elvisは負けない。すべてのバースが、"What's So Funny 'Bout
Peace Love And Understanding?"で終わる。つまり、「平和と愛と分かりあうことのどこがおかしいんだよ??!!」って。
Elvisの曲を歌うと、一瞬、心が軽くなる。でも、必ず、後から、なんとなくブルーな気持ちが戻ってくる。
今回、最後に紹介したい曲は、その"なんとなくブルー"な気持ちに名前をつけてくれる、Richard
Thompsonの "How Will I Ever Be Simple Again."。
ゆっくりしたテンポでアコースティック・ギターを弾くRichardが、兵士の目から見た少女のことを歌う。
Oh, She danced in the
street with the guns all around her,
All torn like a rag doll, barefoot in the rain
And she sang like a child too-ra day too-ra da dee….
鉄砲の音が聞こえるなか、破れた服を着た少女は、雨のなかを裸足で踊り、歌う。兵士は、戦争に慣れてしまった自分から、無邪気さがなくなってしまったことに気付く。"Oh,
how will I ever be simple again?" と、答えのでない質問を問いかける。兵士は"simple"に戻りたくても戻れない。戦争前の自分に戻りたくても、戻れない。それが、正直な、今の僕の気持ちかな。
But her smile was so
clear and my heart was so troubled
Oh, how will I ever be simple again?
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