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#14 不良の音楽?

 Hi! エリックです!若い頃の僕はかなりいい子だった。先生にちょっと、おこられても泣き出すタイプ。弱虫だったともいえる。音楽の趣味もいい子タイプで、Beatles と Rolling Stones、どっちが好き? と聞かれれば、もちろんBeatles だった。Led Zeppelin なんかこわかったもん。
 中学、高校の時、悪い子たちは学校の建物の裏でたばこを吸いながら、Rolling StonesとかLed Zeppelin を聴いて、けんかしたりしていた。ああ、こわかった!Led Zeppelin のリード・ヴォーカル の人がすごく高い声で叫びながら歌っているのを聞いて、悪魔の声だと思った。曲名とかよく知らなかったけど、ラジオで聞いて、「これは悪い人の音楽だ。」と確信していた。そんな僕のお気に入りはBeatlesやElton John のようなポップ・ミュージック、そして、家族みんなが一緒に楽しめる フォーク・ミュージック だった。

 留学した山梨の高校生は、アメリカの不良学生に比べたら、みんないい子だった。この僕が「俺って、悪い子?」と感じてしまうくらい。それなのに, 学園祭の学生バンドで一番人気があったのはLed Zeppelin!
 あの悪い子ミュージック!そして、先生から「あの子は不良だからつき合わないほうがいい」と言われたのは、僕に一番やさしくて、 フォーク・ミュージックが好きな澤登くん!山梨にいた一年間でいろいろ習ったけど、何がいい子で、何が悪い子?ってすごく考えさせられた。

 今回、紹介する曲は、山梨から帰国して、大学にいく前の2、3ヶ月に聴いた曲。僕のホーム・タウンのレストランで皿洗いのアルバイトをしていた時だった。レストランのキッチンで一緒にバイトをしていたのは高校の時の同級生。建物の裏でたばこを吸っていた不良の二人だった。そのうえ、もっと不良に見える30才ぐらいの男の人もいた。僕は皿洗いに集中して、たまに ウエイトレスたちと話すだけにしていた。ある日、ラジオからとてもノリのいい曲が流れてきた。体が自然に動きはじめ、そのうちお皿を洗いながら踊ってしまった。そして、ふと気が付くと、あの三人も踊っていた。おおきな木のスプーンやフライ返しをマイクに、大きな声で歌っていたんだ。


Oh o-o-o-o-oh
You don't have to go-o-o-o-o-o!
You don't have to go-o-o-o-o-o!

 やっぱりLed Zeppelin だった。僕は"D'yer Mak'er"という一曲の中で、 キッチンのみんなと友だちになっていた。ノリは70年代のハード・ロック・ミュージシャンがジャマイカで50年代のティピカル・ポップ (たとえば Heart and Soul) をやっているような感じ(分かる?)。聴くとじっとしていられない、いてもたってもいられない。ハードなんだけどスムーズなリズム。
 そして、この曲の一番いいところはリード・シンガー のRobert Plant の歌い方。これも50年代ポップ の影響があると思う。ことばの最後の音をなんどもくりかえすのはBuddy Holly の名曲 "Peggy Sue" の特徴。(O-oh Peggy / Ma-ai (my) peggy su-u-u-ue)こういう歌い方は楽しい!

 Led Zeppelinの4人が遊びでセッションをしていたら、この曲が生まれたような気がする。歌詞の意味はべつに深くない。単純で、音遊びのための言葉だろう。 クレジットには4人の名前が載っているから、もしかしたら、本当にそうかもしれないね。遊び心が感じられる、最高の演奏だ。


 Led Zeppelin のおかげで、僕の世界は広がった。だれかと友だちになりたければ、"D'yer Mak'er" を一緒に歌ってみてね!

p.s.
単純じゃないのは曲名だけ。What does "D'yer Mak'er" mean? I don't know! ウェールズ語かな…

写真(左中央)
"リマスターズ"Led Zeppelin
ワーナーミュージック・ジャパン