タイトル: 『怪傑ドラマ小僧』
著者: 麻生和也
価格: 980円(税込 1029円)オンライン販売価格
ページ数: 205P
ファイルサイズ: 423 Kバイト

目 次

踊る大捜査線
ビューティフルライフ
眠れる森
リミット
イグアナの娘
君の瞳をタイホする!
白線流し
魔法のキモチ
王様のレストラン
腕におぼえあり2
沙粧妙子・最後の事件
すてきな片想い
新説・三億円事件
●コラム 織田裕二 ほか

 『踊る大捜査線』は、理屈抜きにとにかく楽しいドラマである。毎週1時間、何もかも忘れてのめりこめる。その意味で最高の、うれしくなっちゃう傑作だ。
 まず、織田裕二の震えがくるほどのカッコよさ。彼は、情熱を秘めた国語教師でも、一癖ある弁護士でも、完璧な役作りで楽しませてくれるが、今回の刑事役は本当に素晴らしくて、ほれぼれと見とれてしまう。
 しかしそれは、拳銃を片手に犯人を追跡するといった、既成の刑事ドラマのカッコよさとは全然違う。このドラマの織田裕二がカッコいいのは、きっと彼の「勇気」が描かれているからだろう。それは、刑事という職業にとってすごく大事なのに、ありきたりのサスペンスドラマには決して出てこない。ひったくりをやった高級官僚のバカ息子を一喝したり、女の子を殴っていたチンピラを見逃せずに柳葉敏郎の指示に反して逮捕する、織田裕二の「勇気」が一閃するあの瞬間に、見ている私の心は熱くなる。
 いかりや長介のベテラン刑事も、よくある2時間ドラマの老刑事などと違って奥深いキャラクターだし、クールな女性刑事の深津絵里の歯切れ良さも感動ものだ。「早く警視総監になってね」なんて、彼女の決まり文句がいいよね。
 脇役や犯人役などのキャストも充実していて楽しいが、それは役者を揃えたというだけじゃなくて、脚本の君塚良一が作った役柄がいいんだと思う。署長とか課長とかのズレたキャラクターで笑いを取る呼吸もうまい。

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