NEO HORARY
占術紹介
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■ホラリー占星術とは

 英語で「HORARY」は、「時刻に関係する」あるいは、「その時間において」という意味があります。ホロスコープの「ホロ」(HORO)がラテン語で「時刻」を示すのと同様に、ホラリー占星術もまた「時刻」が深く関わっている西洋占星術です。正確に言えば、「あなた」が、「いつ」、「どこで」、その質問の答えを知りたいと思ったかが、結果を大きく左右するという特徴を持っています。ホラリー占星術は、日本では「時間占星学」と呼ばれ、非常に複雑かつ占者の力量が要求される占術であるため、現在日本においても本当の意味でこの占術を使いこなせる人は数少ないと言われています。
 一般的によく知られている“西洋占星術”とは、生年月日をもとにホロスコープ(出生図)を作成し、個人の宿命、性格傾向などを導き出すものです。個人の生年月日時から、その瞬間に「東の地平線上を上昇していた星座(第1のハウス=アセンダント)」を基準として、ハウスが割り振られ、星の運行をホロスコープに刻みます。しかし、ホラリー占星術では、質問者が占者に「質問を投げかけた瞬間」を重要視し、そこからホロスコープを作成します。つまり、通常の西洋占星術はハウスが「固定的」であるのに対し、ホラリー最大の特徴は、ハウスが「流動的」なことだと言えるでしょう。また、質問者から見た占的事象を示すハウスを基準とし、そのハウスを司る星座の“支配星”がどのハウスに入っているかが、大きく結果に関わってきます。アセンダント、そこに入った星座、その星座の支配星、支配星が入ったハウス……それらすべての意味を考慮し、たったひとつの明確な答えを導き出す。
――それが、抜群の的中率を誇る「ホラリー占星術」なのです。ホラリー・ホロスコープには、特定の問題の成り行きや、物事の良否がはっきりと現れます。出生図だけを用いても、特定の問題に対しては大まかな方向性しか知ることができません。けれども、ホラリーの場合は、「YES」か「NO」か、「いつ」「どこで」「どういう風に」事が起きるのかを、驚くほど明確に浮き彫りにします。そのため質問者は、今自分が何をすべきかを瞬時に知り、間違った選択を避けることができるのです。 「ホラリー占星術」は、日本でこそあまり知られてはいません。しかしヨーロッパでは、その驚くべき的中率によって名前が知れわたり、「失せ物探し」や「家出人の捜索」、果ては「株の売買」や「政治」にまで広く利用されています。たとえば、逃げたペットは戻ってくるか? と質問した場合、ホラリーのホロスコープを正確に読むと、「ペットは帰ってくる(帰ってこない)」「現在ペットは移動中である(どこかに潜んでいる)」といった事柄までわかります。特に短期間(3ヶ月以内)の限定した事柄の成否については、ホラリー占星術の右に出るものはない、と言っても過言ではありません。
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■ホラリー占星術の歴史

 17世紀のヨーロッパでは、愛する子供のために、親が「運の良い」ホロスコープを購入する風習がありました。つまり、実際の生年月日から導き出されるホロスコープに満足できなかった場合、子供の生年月日を意図的に変え、別の日のホロスコープを手に入れることで「子供の運命を変えよう」としていたのです。しかし、子供が成人して占星学者のもとを訪れても、親が子供のために購入した「偽り」のホロスコープを提示するため、占星学者がその人の本当の運命を読み取れないという事態が発生しました。そのため、1647年に英国の占星学者ウィリアム・リリーが、より正確な答えを導き出すため、それまでにあったホラリー占星術を再構築したと言われています。それが、ここに登場する「ホラリー占星術」の原型なのです。ホラリーを再構築した翌年から、ウィリアム・リリーはこの占星術を使って数々の出来事を予言し、的中させています。その中でも特に有名なのは、1666年にロンドンで起こった大火災“GREAT FIRE OF LONDON”。彼は、1648年に「すべてを滅ぼす疫病(ペスト)と大いなる火がロンドンに襲来する」ことを予言しており、その予言どおりになったがために、放火犯として詰問されたというエピソードもあります。そして、ホラリーの的確さを誰よりも信じていたリリーは、ペストと大火によって滅びるであろうロンドンを離れ、同時に占星術師からも引退したと言われています。
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