東京カンテイ|特集 2005年ワンルーム最新事情〜ファンド隆盛と地価上昇で岐路に立つワンルーム市場〜

2.首都圏中古

2.流通事例数と平均築年の推移

前述の通りワンルームのストック増加とともに、中古ワンルームとして市場に流通する数は2002年以降年々増加傾向である。2003年には12年ぶりに年間1万戸を超えたが、2004年には12,350戸とバブル期の1991年に並ぶ流通件数となった。2005年は1〜9月の集計ですでに11,611戸と2003年の水準を上回っており、年間供給量は15,000戸に迫る勢いである。2005年1〜9月の流通事例の分布を築年別に見てみると、バブル以降に供給された築年の浅いワンルームの供給量が増えてきている。築10年未満の築浅物件の流通件数もコンスタントに150事例前後発生しており、昨年の同時期と比べ明らかに増加している。ノンバンクの融資対象となるバブル期以降のワンルームは、全体の中古流通物件の中でシェアを拡大させており、中古市場の中で適正な価格で流通しうる物件が増加していることは疑いのないところだが、それでも流通物件の平均築年が2005年に19.6年と依然古くなる傾向に変化はなく、全体的には現金でしか流通しないバブル期以前の築年の古いワンルームが圧倒的に多い状況も窺われる。依然健全な中古ワンルーム市場が形成されているとは言い難い状況である。

主に流通している物件は、価格は高めながら相応の家賃が取れる物件と、価格は低めでも安定した家賃が想定される物件とに大別され、前者は主にノンバンクの融資対象となる物件、後者は主に現金売買で流通する利回り重視の物件である。

首都圏 専有面積30m未満住戸のストック数推移 (1971年以降2005年は1〜9月)

【東京カンテイ調べ】


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