update:2009年3月26日 木曜日

小岩デスクのパトロールアイ

また逢う日まで…ご愛読有難うございました。 小岩 崇


 パトロールアイがデビューしたは昭和62年の秋。名古屋タイムズ(以下、名タイ)での連載がきっかけであり、パトロールアイのタイトルも名タイの記者さんに決めていただいた。平成になってホームページが開設されたおりに、名タイに発表した記事に少し手を加えたりして、当欄で掲載、現在に至っている。

 まだまだ書きたいこと、勉強したいことがたくさんある状態でピリオドが打たれるのは残念で仕方がないが、これもまた運命。いまは22年の長きにわたって支えてくだった読者の皆様に感謝、感謝の気持ちで一杯。長年の励ましに対する恩返しの意味でも高松宮記念を的中させたいと思っている。

 が、ハッピーエンド許すまじ。今年の高松宮記念はかなり難解なレース。本命候補が5指に余る混戦となっている。昨年の覇者ファイングレイン、スプリンターズS勝ちのスリープレスナイト、上り馬アーバニティ、昨年のスプリントGT連続2着のキンシャサノキセキ、中京巧者アーバンストリ−ト、阪急杯を楽勝したビービーガルダン、上り32秒台の切れ者ファリダット等には高松宮記念を勝つ資格が備わっているように感じる。また、実績的にローレルゲレイロ、トウショウカレッジも圏内だし、4歳のスプリングソングや好調なコスモベルも無視できない。

 コース取りとか位置取りに影響されやすい小回りコースであることが混戦ムードに拍車をかける。すんなりと人気サイドで決まるとは思えないが、それでも一応はスリープレスナイトを主役とせざるを得まい。

 小回りでの短距離戦なので、前半のペースが速いのは当然のこと。最速の前半ラップは10年前の32秒6。が、スリープレスナイトは2走前(北九州記念)に稍重馬場で33秒0のハイペースを楽に克服している。かなりのハイペース戦になったとしてもペースを乱す心配はない。芝の重賞戦で3戦無敗が示すように、底を見せていないことも魅力のひとつ。外傷とかじんましんで昨秋のスプリンターズS以来となるが、1週前に坂路の1番時計をマークしており、ブランクによるマイナスは少ないはず。

 最近10年の勝ち馬の前走は、阪急杯5頭、シルクロードS3頭、フェブラリーS、オーシャンS各1頭となっている。阪急杯勝ちのビービーガルダン、シルクロードS勝ちのアーバンストリートにも希望が持てる。特にビービーガルダンは休み明けでケイコ不足に映る臨戦過程での勝利でもあり、スプリンターズS3着の昨秋から、さらにグレードアップした印象。オーシャンSを勝ったアーバニティもビービーガルダンに劣らぬ躍進ぶり。この距離だとタメが利いて、末脚の威力を増すことが魅力。

 キンシャサノキセキは1600メートルGTが3着と5着で、この距離のGTが連続の2着。GT戦に強いタイプでもあり、休み明けを1度使われての変わり身は十分。ローレルゲレイロは楽に先手が奪えそうな情勢。コース的にも前残りの期待は十分

 先行タイプもしくは器用さのあるタイプが有利とみたが、馬群をうまくさばけばファリダットやトウショウカレッジの追い込みが決まる可能性もある。ファイングレインは59キロだったとはいえ、阪急杯の1秒8差は負けすぎの印象。同じ前走大敗馬の中では4歳のスプリングソングの良馬場での変わり身の方が大きいような気がする。

 阪神競馬場では土曜日に「毎日杯」が行われる。第2のディープスカイを探そうをテーマにすれば、アーリントンCで不利がありながら最速の上りで0秒2差に突っ込んだアイアンルックが最有力。東京で追い込んで3馬身差勝ちしたアプレザンレーヴも楽しみ。先週のフラワーCで抽せん除外となったワイドサファイアも注目。昭和52年2着のケイツナミ以来となる牝馬の連対入りを考えたくなる。

 中山競馬場では土・日とも重賞レースが組まれている。土曜日の「日経賞」は天皇賞(春)につながる2500メートル戦。アメリカJCCを圧勝したネヴァブションの優位は動かぬところ。58キロは2年前のステイヤーズS2着で一応は克服ずみだし、他馬も背負っているので、不利には感じられない。また、中山の2500メートルは3戦3勝とベストとも言える条件。

 連対候補はアルナスライン、アーネストリー、ホクトスルタン、マイネルキッツ、モンテクリスエスあたりだが、体調が戻ってきたアルナスラインが筆頭。上昇幅が大きそうなアーネストリー、モンテクリスエスが逆転の可能性を秘めた激走候補。

 日曜日の「マーチS」は過去に馬連8万8千円台が出たことがあるし、最近の10年でも6回の万馬券。荒れるレースとして定評があるダートの1800メートル戦。当然、大穴狙いに走りたくなるが、今年は荒れるとしても中穴程度までと考えている。

 理由はGTホースのアロンダイト、フェブラリーS4着エスポワールシチー、ダート着外なしのサトノコクオーと、人気馬が強力であるからだ。

 アロンダイトは1年5カ月ぶりとなった仁川Sが0秒5差。最後は息切れしたが、2番手につけて見せ場を作ったのはさすが。2走目での前進は確実。エスポワールシチーはダート路線に転じて6戦5連対。最低着順がフェブラリーSの4着とダートでは大崩れがない。楽に逃げられそうでもあり、逃げ切りまで考えたい。サトノコクオーは休み明けの仁川Sでクビ差2着に頑張った。前走から1ハロンの距離短縮、使われての良化を見込むと、初の重賞戦でも好勝負になる。

 この他では昨年の1・2着コンビのナナヨーヒマワリ、マコトスパルビエロと距離不足の印象でも以前よりも反応が鋭くなったエスケーカントリーが不気味。