第十二のアルカナ『正義』

さて、よいこらしょっと運命の輪を一回転しますと、 次なる輪の回転へと、私達は螺旋階段を登るように新たなサイクルへと移行いたします。

ぐるぐると旋廻しながら、ローマ数字で11と書かれたアルカナ「正義」以降は、 私達と第10天まである天界との関わりが物語られているもの。

振り返って見ますと、これまでのアルカナは、 アルカナ0番〜9番までは下記のように、 人間誰しもが内面に備えている「精神性」を擬人化したものでした。

「愚者」無垢な子ども
「魔術師」若者
「女教皇」処女
「女帝」女性
「皇帝」男性
「法王」聖職者
「恋人達」2人の男女
「戦車」英雄
「力」男勝りな女性
「隠者」老賢者

10番のアルカナ「運命の輪 Weel of fortune」を境に、タロット一連の流れも一転いたします。 これ以降、カードに描かれている物事の様相を見てみましょう。

「正義」正義の女神
「吊るされた男」殉教者
「死に神」冥府を司る神もしくはデス・エンジェル
「節制」大天使
「悪魔」半身獣もしくはパンの神
「塔」天からの啓示
「星」スピリチュアル・ライト
「月」宇宙の闇を司る月そのもの
「太陽」宇宙の光を司る太陽とそこから誕生する生命
「審判」最後の審判のラッパを鳴らす大天使
「世界」両性具有の絶対神

いかがでしょうか?
ちょっぴりファンタジック、神話的なムードになって参りましたね。 天界や架空の生き物が登場して、主題が「人」から、 その人を取り巻く大宇宙へと壮大な広がりを見せることに。

この大宇宙で発生している様々な事象。
時間の流れ、季節の変化、生命の誕生と死、愛とドラマが繰り広げられています。
太陽と月の規則性に従って、生きとし生ける者達の、一見無秩 序な生の営みですが、宇宙は一定の法則、ルールに基づいて動 いているのです。

それら「宇宙の黄金律=ゴールデンルール」が、 タロット11番目のアルカナから順番に示されてゆきます。


★正義の女神「テミス」

さて、描かれている「正義の女神」について紹介してゆきましょう。 大地の神ガイアと天空神ウラヌスの娘で、掟と公正を司る神として知られていますね。 この正義を象徴した女神、実は「神と男たちの律法」を守ることに責任がありました。

  

巨神族であるティターン族のイアペトスとの間に生まれたプロメテウスに、 テミスはその叡智のすべてを授けたと言われています。

さらにその後、オリュンポスの最高神ゼウスとの間にもたくさんの子を生み出しています。

こちらの「天秤と剣」を持ったテミスの姿が、世に親しまれているかもしれませんね。


さらにみなさまに紹介したい、こちらのページには、世界中の「正義の女神」が!


Lausanne(Suisse)


York (England)


シンガポールの上級裁判所


Crathes Castle(Scotland)

正義の女神の勝利 (France)

Cour de cassation(France)


Saint Louis (France)


王室司法官の正義の女神 (France)

正義と衡平が司法および法の支配による裁判を導く(France)

とりわけ、こちらの画像は、11番のアルカナ「正義」を彷彿とさせるものです。


上記、タイトルは「王室司法官の正義の女神 (フランス)」1483年頃

ウェイト版の「正義の女神」は、天頂に向けて突き立てるように剣を手にしており、 もう一方の手では天秤を持っています。 しかしながら、ウェイト版以前のパリ国立図書館に納められている、 1300年代のタロットの「正義」に相当するカードには、向かって左手に剣を、 右手には天秤を持つ女性が描かれているのです。

また、「天秤と剣」と言えば、キリスト教の聖図画に見られる大天使「ミカエル」には お決まりの小道具。

大天使「ミカエル」 ウェイト版「正義」

矛先を天頂に向けて真っ直ぐ突き立てられた、人に制裁を与える「裁きの剣」。 そして、「人の魂を図る天秤」は、微動だにせず均衡を保ち、釣り合っている時のみ良し、 とされるもの。その判断・裁量には寸分の狂いも許されません。 無情に、冷酷なまでに機械的に判決は下されるのです。

このカードが出る時は、「情けも容赦も無用」。
公明正大でやましいことがない者のみが、通過することが許される過渡期を示すこともあるでしょう。
均衡が取れていること、バランスの良さ、正しい方向へ進む必要があります。

★第一のゴールデンルールは「均衡、バランス」

「正義」は、秤にかけた二つのものは、重量的に釣り合いがとれる時、静止します。 そこでは、それぞれが分量、数値的に等しく、一致することまでもが表されているのです。 男女間であれば、釣り合いのとれたパートナーシップ、異性の友情を表すこともあれば、 配偶者として相応しい素質があることにもなるので、解釈には状況判断も必要になってきます。

逆位置で出れば、アンバランス、不釣り合い、不相応なことの現われ。 言い換えれば、当事者のどこかに無理がある、何かが間違っているのでしょう。 ちょっとキケンなカードであるとも言える「正義」のリバース。

周囲との調和を心がけたり、パートナーへの協調性が必要になってきます。 場合によっては、バッサリ制裁を下されかねませんから要注意。

宇宙の法則とは、「バランスが第一」。
人であれ物であれ、あなたに相応しいもの、適切なものは何なのでしょう?
その答えを受け入れることが、幸せになる第一歩なのです。 宇宙の黄金律=ゴールデン・ルールが、あなたに恵をもたらすことでしょう。

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アルカナ第12枚目のアルカナ
タイトル「正義」
英語Justice
フランス語La Justice
イタリア語La Giustizia
カードの象意公正な考え・判断、正当性
それに基づいた、均衡・バランス
キーワード 正しい行い・善行
公明正大さ
公平な判断
平和・当然の状態
現状維持
相互関係の成立
義務・責任を果たす
立場を重視する

不正
悪徳
不安定
不釣り合い
どっちつかず
間違った見解
偏見
正当性がない
いい加減
優柔不断

その他:
訴訟問題
規則、ルール
パートナーシップ、良きパートナー・相応しい相手

二足のわらじ
営業、外交担当
服飾、デザイン関係