2009年4月1日
最近のコンピュータウイルス被害で特徴的なのは、被害範囲が局地的で表に見えにくくなっているため、その被害がなくなったように見えることです。
以前は、 Blasterワームのような大規模に流行するするコンピュータウイルス(以下ウイルス)感染事件があったためマスコミなどで報道されることも多く、啓発にも役立っていたと思います。
しかし最近の事例では被害が同じ組織内で閉じあまり表面化しないため、一般的にはウイルスの被害が減少したかのような印象になっているようです。(もちろんボットウイルスのような感染を検知されないような偽装技術の高度化も、被害が見えにくい原因のひとつです。)
そのような状況が背景にあるのかもかもしれませんが、最近とあるセキュリティ関係者から意外な話を聞きました。「大規模なウイルス感染事件がなくなったせいか、企業のセキュリティ担当者でも“本当にアンチウイルスソフトは必要か?もうウイルスになんか感染しないのでは?”などと言う疑問を持っている人がかなりいるらしい」と。
しかしながら、実際には被害はなくなっておらず、ICT(情報通信技術の意味:情報・通信に関連する技術一般を指す用語)がインフラとして活用される分、生活に直結するような被害となっているのが現実です。
例えば、警視庁、東京大学附属病院や大阪府羽曳野市の例です。
これらの事例では被害範囲が組織全体におよび、その結果、通常業務に支障を来す事態になっていたようです。
1台のPCがウイルス感染することで、組織のネットワークが全滅する。前述した警視庁や東京大学附属病院の被害は、まさしくその典型例だったようです。正確には感染原因が前回ご紹介したUSBメモリを媒体としたウイルスですから、USBメモリ1個でLANが全滅といった方がいいかもしれません。
警察や病院といった機微な情報を取り扱うためセキュリティ意識も高く「安全」と思っていたネットワークさえ、一度被害に遭うと全滅に近い状態になってしまったのです。
1台のPCや1個のUSBメモリのウイルス感染が、家族全員のPCを危険にさらす可能性があることに改めて注意する必要があります。安全と思っているネットワークにウイルスが侵入すると被害が一気に広がるのは、何も大きな組織に限ったことではなく、家庭内LANでも同様です。
ご家庭によっては入学や就職で新たにPCを購入したため、家庭内LANに複数のPCが接続されているということがあると思います。そのうちの1台や1個が感染するだけで、家族のPCが全滅といった事態もあり得ない話ではありません。
そこで家庭内LANを安全にするためには、何が必要でしょうか?
たとえ1台のPCがウイルスに感染してもほかのPCは安全に保つ、つまり、被害を広げず全滅を避ける。というのが肝心です。
この点、ニフティが提供する「常時安全セキュリティ24」の場合、1ライセンスで3台まで利用可能ですので、PCを複数台お持ちのご家族にはぴったりではないでしょうか?
“家庭内LANがウイルス感染源”なんてことがないようにしましょうね!
プロフィール:伊藤求(いとうもとむ)
ニフティ株式会社所属。神戸大学学術情報基盤センター助手から有限責任中間法人 JPCERTコーディネーションセンター運用グループマネージャを経て現職。安心・安全なインターネットのため、少しでも社会貢献できないかと考え、コラムで情報発信をしています。
趣味はコンピューターセキュリティ最新動向のチェイシング。現在 ボットネットとも格闘中(笑)
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