2009年2月12日
「咳やクシャミの飛沫を抑えるには、手ではなく肘の内側で口を覆うことが効果的」先日テレビを見ていたら、インフルエンザ拡大防止に役立つちょっとした工夫としてこの方法が紹介されていました。
例えばインフルエンザに感染した人が咳やクシャミを手で押さえ、その手でドアノブや水道の蛇口を触るとそこから感染が拡大する可能性があるが、肘の内側で覆う方法の場合その心配がない。紹介された方法が推奨されていた一つの要因でした。「物理的接触でウイルスに感染する」コンピュータウイルスの世界でも同様の事例が流行しています。
USBメモリを媒介としたコンピュータウイルスの感染被害が急増しています。
専門機関の報告(*)からは、USB メモリを原因としたウイルス感染報告が2008年後半から急増していることが分かります。1月に警視庁のオンラインシステムがUSBメモリからのウイルスに感染し東京都内の車庫証明業務などに支障が出た、という事件は記憶に新しいところですが、さらには、13の大学で500件以上の感染が確認されたという報道もありました。
USBメモリのような物理媒体を使ったウイルスというと、まだネットワークやインターネットが普及する以前、フロッピーディスクを介したコンピュータウイルスが流行したことを思い出し少しレトロな雰囲気が漂います。
しかし、最近流行しているUSBメモリを介したウイルスは、ただ感染を広げるだけではなく、感染したPCからIDやパスワードを盗み出し外部に送信する、別のウイルスをダウンロードするといった機能を持つものもあり、昔を懐かしんでばかりはいられません。
「とにかく、手持ちのUSBメモリがウイルスに感染していないか確認してみよう!」といって、慌ててPCにUSBメモリを接続することはお勧めしません。また、友人から借りたUSBメモリをむやみに自分のPCに接続する。反対に自分のUSBメモリを友人のPCに接続する。といったことも同様にお勧めしません。
まずは、感染を拡大しないように予防をしてからUSBメモリを使うようにしましょう。
具体的な予防方法はWindows XP と Vistaでは少し手順が異なりますので、注意してください。
なお、弊社の「常時安全セキュリティ24」などのアンチウイルスソフトウエアがインストールされ、最新のパターンファイルに更新されていることが前提になりますので、それらを確認してから実行してください。
なお、USBメモリを媒介とするウイルスの詳しい動作解説や技術的対策・予防方法は参考リンクにまとめましたのでこの機会にご覧ください。
いつUSBメモリのウイルス被害にあったり、他人に感染させたりするか分かりません。くれぐれもご注意ください。
プロフィール:伊藤求(いとうもとむ)
ニフティ株式会社所属。神戸大学学術情報基盤センター助手から有限責任中間法人 JPCERTコーディネーションセンター運用グループマネージャを経て現職。安心・安全なインターネットのため、少しでも社会貢献できないかと考え、コラムで情報発信をしています。
趣味はコンピューターセキュリティ最新動向のチェイシング。現在 ボットネットとも格闘中(笑)
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