アット・ニフティ ロゴ
朝鮮の神話

『太王四神記』の神話物語

 ドラマ『太王四神記』では、「ファヌン(桓雄)」が神壇樹シンダンスの下で天の力を封印し、天に戻る際、後世に「チュシンの王」が再び出現し、その封印した天の力を呼び戻すだろう、という予言を残している。
この伝説は高句麗(コウクリ)時代まで伝えられ、高句麗の人々が「チュシンの王」を望んでいたということが、物語の重要な起点になっている。
 実際の歴史書にも、ファヌンの話は、古朝鮮の建国神話である「タングン(壇君)神話」に出てきており、古代国家のほとんどに、このような建国神話が存在するが、高句麗を建国したチュモン(東明聖王)にも建国神話がある。
 
しかし、ドラマ『太王四神記』で描かれるような、古朝鮮の建国神話と高句麗の建国神話のつながりは、特に歴史上の事実としては存在していない。

歴史的な事実に基づいてみると、中国の漢武帝により征服された古朝鮮の領土内には、漢四郡が設置され、古朝鮮は漢の郡県制に編入された。しかし、その後、領民の抵抗によって三郡は廃止され、最後に残っていた楽浪郡が高句麗に征服されたのだ。
高句麗が古朝鮮の失われた領土を奪い返した事実を考えると、高句麗が古朝鮮を継いで朝鮮半島における政治的正当性を持つようになった、といえるかもしれない。